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志太郡衙の風景 10
◆グンガソムリエの興津さんからの記事(第10弾)を紹介します。
  2月13日に行われた、「和紙をすく」の体験記事です。


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仕上がった雅印入りの和紙

 「そんなに腕を突っ張っちゃ、こっちも動けないよ」すき槽に入っている紙の原料(繊維)を色紙大のスゲタ(紙すき用具)ですくう。原料に直角にスゲタを入れ、それを手前にひいてスゲタを平面にして原料をすく。一回では心もとないので、気泡が入らないよう、ほどほどに揺らしながらもう一回。薄張りのこんにゃくみたいだ。これをスからとりはずすのであるが、湿った紙はスについて落ちない。こうしてすかれた紙は名づけされ、布をはさんで重ねられる。作業はここまで。朝比奈和紙づくり保存会の小柳津末夫会長と浮島方宏さん、前島松平さんが紙すき準備や作業を、手取り、スゲタ取りして、普通の倍近い時間をかけて体験者を助けた。動作は単純であるが、手首も腕もガチガチ。きっと硬い和紙にすきあがるのだろう。
 保存会によって干板乾燥された和紙は10日後に仕上がった。厚みのムラもシワも、なんと芸術的!「朝比奈和紙」の雅印も用意されている。
 紙すきには幾つもの工程があり、この日の作業はその中の一部、華の部分である。次には、楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を用意するところから和紙に仕上がるまでの一連作業を実践したくなるに違いない。

                        
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