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 志太郡衙の風景 9
◆グンガソムリエの興津さんからの記事(第9弾)を紹介します。

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「こしき」をあげて、蒸された楮(こうぞ)・三椏(みつまた)をとりだす。

朝比奈和紙づくり

 1月24日 岡部町羽佐間会館の隣、朝比奈川の傍らで、紙料づくりが行われた。作業は朝比奈和紙づくり保存会(小柳津末夫会長)の皆さんにより、朝7時半から平釜に水を入れ、火をたく作業から始まった。刈り取った楮や三椏を束ね、平釜に入れる。その上に「こしき」と呼ぶ大桶を逆さにかぶせて火を焚いて蒸す。2時間余り(皮を剥き易いようにふだんより時間をかけた)して「こしき」が開けられ、湯気とともに蒸された楮・三椏がとりだされる。直径3センチ余もある楮、三方に枝別れをしている細身の三椏、その表皮に爪を入れて剥がすと枝全体がツルリ剥ける。顕れた木肌がなまめかしく白い。手なれたおばちゃんに子どもたちも加わって皮を引っ張り合う。ちょっとした快感だ。
 剥いた皮(黒皮)を一握りずつ束ね、十分に乾燥するよう竹棹に干す。寒風の中、以上の作業を2度繰り返した。本日の作業はそこまでであるが、紙すきまでにはあと数工程を残す。
 作業途中の談笑も和紙のように和やかだ。松浦さん(81歳)は農閑期に、おばあちゃんがすいた紙を障子幅に折り、山道を売りに歩いた。これを24歳まで続けたと、買ったばかりのビデオカメラに紙料づくりをおさめながら話す。
 さて2月13日、13:00~志太郡衙跡で和紙づくりが行われる。保存会の皆さんの指導で、笑顔模様の私の一枚をすいてください。
                        

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